だけど、煌くんが私の心の中にずっといる方が。
居心地が良かった。
忘れてしまった方が。どんどん自分が冷たくなった気がして。
感情がないように思えた。
「うちが、速くなったのは。煌くんを想ってたから。」
「離れていても。先輩はそうだったんですね。ほんと、強いですよ。俺なんて、先輩からの応援がないとダメだったんですから。」
「そんなことないじゃん!煌くんが1位になった時もあったし!それ見て頑張ったし。」
「逆も然りですよ。というか、逆の方が多かったと思います。」
「えー?もっと言えば!自己ベスト出た時。もうダメだと思った時にね?煌くんの『ファイト!』って声が聞こえたの。」
そして、煌くんが見てる景色が私にも見えた気がしたんだ。

