「クス。約束ですよ。」
「うん!」
そう言って私達は小さい子みたいに小指を結んだ。
ただ、それだけなのに。
体が私が探していたのはこの人だって言うんだ。
「それじゃ。合格したら連絡します。」
そう言って煌くんはみんなの元に行った。
煌くんの後ろ姿を見届けて、一息ついていたら
『犬飼さん。』
そう呼ぶ声がして振り返ると、野々村くんがいた。
「どうかした?」
「合田と仲良いんだね。まさか、そこまで仲良いとは思わなかった。」
「んー、それほどでもないよ。」
「楽しそうに話してたし、アイコンタクト取ったりしてるじゃん。」
あー、そこまで見られてたんだ?

