〈疲れてないって知ってるんですよ。〉 って言いたげで。 でもね、私もあの時はエスケープしてたから、そうはいかなかった。 仕方なく煌くんはまた走ったんだけどさ。 あれと同じで、私のことよく分かってるんだよね。 「煌くんって、怖いくらいうちの事わかってるよねー。」 あの時から。 いや、それよりも前からだったのかもしれない。 「当たり前じゃないですか!分かりたいんですから。」 「ふふっ。うちもだよ。」 なんか、こうやって同じことを思ってくれてるって知れるだけで。 凄く嬉しい。