私(俺)の不器用な愛情表現




煌くんは安定の区間賞だった。



私は区間3位。



怪我してたにしては上出来だと思う。



走り終わって少ししたら


「美麗先輩!怪我してますよね?」


煌くんが傍に来てそう言った。


「あれ?バレちゃってた??」

「はい。走り方おかしかったですし。太りましたよね?」


そこまで分かるの?!


はい、確かに500グラムほど太りました。


「なんでわかったの?!」

「俺を侮らないでくださいよ。ちゃんと見てますから!」


確かに。


中3の時も、しんどいし水分取りたいからって、みんな休憩してて走る人いなかったから。


『誰か行ってください。』

でお願いしたんだけど。


完璧に目が私に言ってたんだよね。