でも、後ろ姿や髪を見ただけで分かっちゃうのはヤバイよね。
私を見つけてしまう煌くんもヤバいけど。
なんて思いながら、私はアップに行って1500を走った。
前は5分25秒だったけど、今回は5分20秒だった。
この調子で2年の最初には1500を4分台で走れるようになろう。
そう思いながら、高校のテントに向かっていた時、煌くんが走ってきた。
「お疲れ様でした!」
眩しい笑顔を向けてそう言った。
「ありがとう!」
「この前まで蛍光オレンジと紫のユニフォーム着てたのに、もう水色のユニフォームが馴染んでますね。」
「そうでしょう?」

