「頑張らないとな。」

「はい。」


ねぇ、帰ってもいい?


そう思って煌くんを見ると、煌くんは


『ダメです。』


と言うように見てきた。



だって、この先生ほんとに嫌いなんだもん。



「よし!じゃあ、30分後に走ろうか!」

「「はい!」」


そして、私と煌くんは別々にアップを始めた。












*******


30分後


「間は2分でジョギングな。」


そう言われて私と煌くんは頷いた。


「レディ、ゴー!」


の合図とともに私と煌くんは走り出した。



どんどん離れていく煌くんの背中。


やっぱり、私はいつだってあの背中を追いかけてる。