「犬飼も撮ろうか?」
撮り終わったあとにそう聞かれたけど、私は前と同じで拒否した。
「美麗先輩!俺と撮りましょうよ。」
そう声がして振り向くと、煌くんが立っていた。
この展開は前と違う。
「え?なんで「いいから!撮りますよ。最後なんですから!先輩、お願いします。」ちょっと!」
私の事なんてお構い無しに煌くんは話を進めた。
なんでそんなに強引なの?
「じゃ、いくよ。ハイ、チーズ!」
前は1度も煌くんと2人で撮ったことなんてないのに。
今回はあっさりと撮れてしまった。
「美麗先輩!後で送ってくださいね?」
「はいはい。」
「俺、待ち受けにするんで。先輩もしてくださいね?」
「わかったって……え?!いやいや」
「わかったって言ったんですから、二言はなしですよ!」
今の絶対、騙したよね?
そんなの卑怯だー!!
「今のは無し!」
「有りです。」
「絶対になしー!」
「有りですよ!」
この言い合いのレベルの低さね。

