在校生が並んでる道を抜けて、友達と話してたら

『美麗先輩!』

私を呼ぶ声がして、振り向いた。


「煌くん。どうかした?」

「これ!ありがとうございました。」

そう言って見せたのは手紙だった。


「え?美麗ちゃん、手紙なんて書いたの?ラブレター?」

隣の友達にはなんてからかわれる。


「ち、違うに決まってるじゃん!ただのお礼の手紙だから。」

「はいはーい。」

なんて言うと友達は気を使って離れたところに行った。


「先輩。」

「うん?」

「俺にとっても、先輩は光ですよ。」

「え?」

「クス。言ったじゃないですか!先輩の応援、聞こえてるって。先輩の応援があるから頑張れるんですよ、俺。」


やっぱり、そうだったんだね。


「それに、俺も先輩の背中を追いかけてますし。」

「へっ!?」