だから、いつ好きになったのかもわからない。 出逢った時なのか。 それとも、知らない間なのか。 いずれにせよ、彼を好きになったのは無意識である。 そう。それは、蜜蜂が花の甘い蜜に誘われて蜜を吸う。 そんな感覚なんじゃないかと思う。 私は見つけてしまったのだ。 私にしかない、たった一つの花を。 その花を知ってしまえば、その花しか愛せなくなる。