「…その好きな人、誰かわかる?」
もう、分かってるよね。
今回はだいぶ分かりやすくしてるもん。
「分かりません。教えてくれますか?」
「絶対やだ!」
まだ言いたくない。
言う日は、高3の9月23日って決めてるから。
その日は、私が煌くんから離れた日。
あなたの幸せを望んで、隣に並ばないことを決意した日。
だけどそれは間違っていたから。
「でも、どんな人かは教えても良いよ。」
「じゃあ、お願いします。」
「…うん。第一印象は大人びてて冷たい人だったんだけど、本当は天然で笑顔が輝いてて。皆から好かれてて、頼れる存在で。太陽みたいな人で、うちが唯一本気で好きになれる人。そして、どこに居ても探し出せてしまう人。」
こんなにも愛してるのはあなただけ。

