「動いた感じ、ちょっとピチッとしてそうだけど、大丈夫?」
「んー……確かにそう言われると、ちょっとそうかもですね」
着心地抜群なのは、確かなんだけど。
「それMサイズだよな?」
「そうですね」
裕太さんは私が着ているウェアを手に取り、引っ張ったり触ったりしている。
「なんかMサイズなら、もうちょいゆったりしてる方が着やすいかもしれないな。 中がいくら通気性が良いとはいえ、汗かいた時にウェアが身体に張り付いたりすると動きづらくなるだろうし」
「それは、確かにですね」
裕太さんは私に「それちょっと脱いでみて」と言ってくる。
「え、脱ぐんですか?」
「そう。脱いでみてくれる?」
「分かりました」
ウェアをすぐに脱ぐと、私はキャミソール一枚になる。その姿を見た裕太さんは、「愛南、もしかしてその格好でジムに通うつもり?」と問いかけてくる。
「えっ? いや、まさか!そんな訳ないです!」
と慌てて否定するが、裕太さんは「そんなキャミソール一枚でジムになんて、絶対に通わせないからな? そんなのは俺が許さないよ?」と顔を近付けてくる。
「わ、分かってますっ」
「約束だよ?必ず中にTシャツ着るんだよ?」



