【完結】身代わり婚〜私、姉の代わりに結婚します〜



「そう、愛南の初めてをもらえるのは夫として嬉しいからね」

 パープルが似合うと言ってくれた裕太さんにそん
なことを言ってもらえるのは、素直に嬉しい。

「これからも、愛南の初めて色々貰わないとね?」

「い、色々……って?」

「それは内緒だよ」

 うまくはぐらかされてしまったけど、裕太さんが少しずつ愛してくれているような気がして、私は嬉しいなと思えた。

「愛南、ちなみにこれ着てみてくれない?」

「へっ?」

「着てみたサイズ感と、その感想が知りたいんだけど?」

「なるほど、分かりました。 じゃあすぐあ着替えてきますね」

 サンプルのスポーツウェアを実際に着てみると、さらっとしていて着心地抜群だった。メッシュ素材になってるのか、通気性も良い気がする。
 軽い着心地だから、これはジムの時に着やすいかも。

「愛南、どう?」

「着替え終わりました」

 裕太さんの前で、サンプルのスポーツウェア姿を見てもらう。

「んー、悪くないな」

「着心地も結構いい感じですよ?メッシュ素材になってるから、さらっとしてますし」
 
 裕太さんは私に「ちょっとそれで動いてみて」と指示を出す。

「えっと……こんな感じですか?」