愛南もなるべく、愛莉の話をしないようにしていた。でもやっぱり愛莉のことを思う気持ちは、お互いに一緒だった。
 お互いに愛莉のことを思い出す日だってあったけど、それでも俺は愛南の存在が日に日に大きくなっていった。

 愛莉ではなぐ愛南゙の存在が。愛南の存在が、俺の気持ちを大きくしてくれた。
 愛莉のことも愛おしいと思えた、愛莉が亡くなるあの時までは。……でも今は、俺の中での一番は愛南だから。

 愛南のことを愛していきたい、ずっとずっと。 愛南のことが、今すごく愛おしいんだ。
 愛南がいないと俺は、何も出来ないかもしれない。 愛南が支えてくれるから、俺は今こうして幸せだと思える。
 
 愛南という大きな存在が、俺を幸せにしてくれる。 愛南のことを好きだと気付いたのは、いつからだっただろう。
 気が付いたら愛南のことを好きになっていた。愛南のことを、これからも大切にしていきたい。

 愛南……俺のそばにいてくれて、ありがとう。愛南にはすごく感謝してる。
 愛莉のことがあっても、愛南はしっかり前を向いている。だから俺も、前を向いて生きていこうと思える。

「……愛南、君は俺の大切な人だ」

 愛南と成り行きで夫婦になったけど、ちゃんと夫婦になれた気がする。