突然の言葉にあかねが何も反応を返せないで居ると、ふわっと、窓のカーテンが揺れた。一瞬隠れた玲人の顔は、カーテンが落ち着くとまた夕陽の中にあらわになる。
この視界(ウインドウ)の切り替えは覚えがある。ライブ会場のスイッチャーの切り替えひとつで、見ているタブレットに映る画面が変化する、あれだ。
現実が過去の現実に彩られて、玲人の目の前の姿がぶれる。玲人があかねの瞳を見つめているというのに、あかねはどこか、画面の向こうの出来事のように受け取った。
玲人の整いすぎている顔がそう思わせるのかもしれない。夕陽の差し込む陰影の濃い場所というのも、ライブ会場を思わせた。それだけで自分の気持ちがはっきりとわかる。
(私……、玲人くんの事……)
「……駄目、かな?」
駄目? なんていう言葉を使う癖に、玲人は全然断られるなんて思ってないみたいだった。
あかねは思いのたけを籠めて、玲人に伝えた。
この視界(ウインドウ)の切り替えは覚えがある。ライブ会場のスイッチャーの切り替えひとつで、見ているタブレットに映る画面が変化する、あれだ。
現実が過去の現実に彩られて、玲人の目の前の姿がぶれる。玲人があかねの瞳を見つめているというのに、あかねはどこか、画面の向こうの出来事のように受け取った。
玲人の整いすぎている顔がそう思わせるのかもしれない。夕陽の差し込む陰影の濃い場所というのも、ライブ会場を思わせた。それだけで自分の気持ちがはっきりとわかる。
(私……、玲人くんの事……)
「……駄目、かな?」
駄目? なんていう言葉を使う癖に、玲人は全然断られるなんて思ってないみたいだった。
あかねは思いのたけを籠めて、玲人に伝えた。



