「僕らの職業って、24時間365日監視されてるようなものじゃない。そう言うのにだんだん疲れて来ちゃって、結局駄目だ―ってなった自分が生きていける場所って言ったら、もう『普通の』場所以外ないと思ったんだよ。だって、『芸能人だから』って猶予してもらえるのだって、芸能科に居る間だけだからね。だから、いま騒がれちゃってるのは、今まで『別天地』に居たしっぺ返しみたいなもん」
あはは、と玲人は笑った。
「だから、高橋さんが僕のことを知っていることを気にする必要はないんだよ。むしろ、応援してくれてて、ありがとう。それなのに引退してしまってごめん、って言わなきゃいけない」
玲人が謝る必要なんてない。
人生は、歩むその人のためのものだ。
自分が選んでいい筈の道で、それを誰かに咎められる理由は何処にもない。
あはは、と玲人は笑った。
「だから、高橋さんが僕のことを知っていることを気にする必要はないんだよ。むしろ、応援してくれてて、ありがとう。それなのに引退してしまってごめん、って言わなきゃいけない」
玲人が謝る必要なんてない。
人生は、歩むその人のためのものだ。
自分が選んでいい筈の道で、それを誰かに咎められる理由は何処にもない。



