桜が咲く頃に、私は

その翌日からも、空の数字が早く減るのは直らなかった。


休みの日は、夢ちゃんと買い物に出掛けたり、料理を教えてもらったり、時々広瀬とデートしたり。


平日は変わらず、学校に行って授業中は居眠りをして時間を潰して、昼休みには屋上で広瀬と食事。


最近では、広瀬も慣れてきたのか、その時にキスをしてくるようになった。


私が変わって行くのと同じように、広瀬も少しずつ変わって行ってるんだ。


夜には誰にも言えない、命を繋ぐキスをする。


そんな日々を繰り返して、11月15日。


空の数字は「97」にまで減っていた。


私は「110」あるけど、それでも多いとは言えない。


学校で一日を過ごし、放課後になってもぼんやりと窓の外を眺めていた。


「桜井、何ボサッとしてんだよ。暇なら何か食いに行かね? もうお腹減ってさ。腹の虫が鳴り止まねぇの」


「お前相変わらずだよね。何、ダイエットは辞めたわけ?」


「うるせーわ! 食べたい時に食べる、食いしん坊キャラで行くんだよ私は!」


学校祭以来、クラスメイトと少しずつ打ち解け始めた深沢は、なぜか私達とつるむようになった。


人をバカにすることもなくなったし、私は全然問題なかった。