桜が咲く頃に、私は

え……なんで。


さっき、私がこの部屋に入った時は間違いなく130あったのに。


日が変わったから、1減るのは仕方ないけど、どうしてさらに2減ってるのよ。


目を丸くする私の前で、空も私と同じような顔になっていた。


「バカ……まだ目を開けていいなんて……」


「空……なんでそんなに数字が減ってるの?」


わけがわからなくて、見たままの言葉しか出てこない。


「……仕方ないんだよ。命を繋ぐ為にお前とキスすると、いつからだったか数字が1減るようになったんだよだから、2回キスしたからさらに2減ったんだ」


「ちょ、そ、そんなのおかしくない!? 私とキスしないと死んじゃうのに、キスしたら数字が減るなんて。こんなの、元から余命が半年もなかったってことじゃない。このままだと空、あと二ヶ月ほどで死ぬことになるんだよ!?」


減り方によっては新年を迎えられるかどうかってところだろうか。


あの天使はなんて言っていた?


おかしなことをしたら余計に減るとか言ってなかった?


あの時天使が言った言葉を思い出しても、それらしい言葉を言っていたようには思えない。


だとしたら、何かしらの不具合が生じたとしか思えないんだけど。