桜が咲く頃に、私は

広瀬と付き合って、大人しくなったと言われたけど、元々私は短気で喧嘩っぱやい性格だ。


それに、こういうバカが大嫌いだし、何より皆で毎日遅くまで残って作ったものがバカにされているみたいで許せなかったから。


「テメェ! ぶっ殺して……」


仲間をやられてキレた男達が立ち上がり、私に殴り掛かって来たけど、それを止めたのは……空だった。


男が振り抜こうとした拳を右手で受け止めて、そのまま包み込むように握り締める。


「どっちが悪いかわからないのか? お前らやりすぎだよ。女の子の心を傷付けてさ。自分達がやられたら怒るってそりゃあないだろ」


ギリギリと男の手首を捻って、蔑むような目を向ける空。


「よっしゃ天川、ナイス! おい柔道部! あいつらを抑えろ! サービスしてあげるから!」


そう翠が言うと、柔道部員達が殺気立った目付きで立ち上がり、男達に向かって駆け寄ったのだ。


「うおおおおっ! 翠ちゃん命!」


「翠ちゃんを悲しませるやつは許さねぇ!」


「え! ちょ、ちょっと待て……ひ、ひいいいぃぃぃっ!」


こうして、男達は呆気なく押さえ付けられて、先生が警察を呼んだから引き渡されるようで、一応は落ち着きを取り戻した。


男達の怒鳴り声で怯えてしまった夢ちゃん。


そして傷付いた深沢。


そして……私はあんなことをしてどう思われただろう。