桜が咲く頃に、私は

「無理しちゃってまあ。あんたのそういう言葉遣い、最近ほとんど聞かないよ? おかげで私まで大人しくなっちゃったわ。青春だねぇ。やべぇな青春の力って」


そう言われてみれば、攻撃的な言葉の方が違和感があるようになったかな。


広瀬が私を必要としてくれて、柔らかい世界で包み込んでくれたような気がするから、気を張らなくてもいいみたいな。


そんな感覚がある。


夢ちゃんの存在も大きい。


こんな、誰ともわからないような人間を迎え入れてくれて、家族のように接して、甘えてくれたから。


私のどうでもいい攻撃性なんてすっかりなくなったのだろう。


「んじゃあ準備は良いかよお前ら! 挨拶は可愛くてハッキリ! おかえりなさいませご主人様ーーっ!」


一人張切る深沢に、クラスメイト皆が呆れていたけど、それを除けば結構楽しんでやっていたと思う。


しばらくして、他のクラスの人達や学校外の人達も入って来るようになって、思ったよりも忙しく動き回ることになった。


何度も足を運んでくれる人や、連絡先を交換する人など、思惑は様々だけど……。


私はそういう回りくどいのは嫌だったし、なんの興味もなかった。