桜が咲く頃に、私は

「本当に変わったよな。この三ヶ月で早春の人生、全然違うものになったんじゃないか?」


「うん。そうだね。色々あったからね。あの日事故に遭わなかったら……今頃どうなってただろ。私はきっと広瀬に愛想つかされて、翠と一緒にファミレスで愚痴ばっか言ってたかも。深沢とは仲良くもなってないだろうし」


「そっか。俺はどうだろうな。大学を辞めずに、バイトしながらバンドも続けてたかもしれないな。花子とも別れてなかったな」


少し楽しそうに話す空に少し嫉妬して、後ろから頬をつねる。


でもそう考えると、あの時の事故がここまで私達二人の人生を変えたんだ。


いや、あの時死んでいた私達を、天使が生き返らせてから変わってしまったんだろうな。


「痛てぇよ。ヤキモチか?」


「うん、そう。なんか腹が立ったから」


「お互い様だろ。広瀬と付き合ってた時の俺の気持ちを考えてみろよ」


本当に、いつから私を好きになったんだか。


だって、事故に遭った時にはもう付き合ってたんだからそう言われても困るよね。


「はいはい。わかったわかった。私が悪かったから。だから……明日デートしよう」


相変わらず話の持って行き方が強引だとは思ったけど、明日外に連れ出さなきゃならないからね。