晩御飯を食べて、片付けも無言で。
家の中の空気が悪くなりながらも、それでも私は連絡を待っていた。
夢ちゃんがお風呂に入って、私は落ち着かずに何度もスマホを見ていると……。
「ん。おい早春。見付けた。ライブハウスにあの二人が来てるみたいだ。どうする?」
空から知らされた情報に、私は顔を上げた。
スマホのメッセージアプリを開いてそれを空に渡して。
「翠に場所を教えて。今から準備する」
食事の前から充電しておいたスタンガンをコンセントから引き抜き、動作確認をした私は、それをいつでも取り出せるようにバッグの一番上に置いて立ち上がった。
振り返ると空がギターケースを担いでいて、私にスマホを手渡した。
「何してんの。そんなの持って、一体何をするつもり?」
「何って、今からライブハウスに行くんだから、演者が楽器持って行くのは当たり前だろ? 俺も残したくないわけ。心残りってやつをさ」
あの日、私達と一緒に壊れてしまった空のギター。
きっと、事故さえなければ行くはずだった場所に、今から行くんだろうな。
「わかったけど、邪魔はしないでよね」
「そんじゃ、夜のデートに行きますか」
夢ちゃんがお風呂から出る前に、私と空は静かにアパートを後にした。
家の中の空気が悪くなりながらも、それでも私は連絡を待っていた。
夢ちゃんがお風呂に入って、私は落ち着かずに何度もスマホを見ていると……。
「ん。おい早春。見付けた。ライブハウスにあの二人が来てるみたいだ。どうする?」
空から知らされた情報に、私は顔を上げた。
スマホのメッセージアプリを開いてそれを空に渡して。
「翠に場所を教えて。今から準備する」
食事の前から充電しておいたスタンガンをコンセントから引き抜き、動作確認をした私は、それをいつでも取り出せるようにバッグの一番上に置いて立ち上がった。
振り返ると空がギターケースを担いでいて、私にスマホを手渡した。
「何してんの。そんなの持って、一体何をするつもり?」
「何って、今からライブハウスに行くんだから、演者が楽器持って行くのは当たり前だろ? 俺も残したくないわけ。心残りってやつをさ」
あの日、私達と一緒に壊れてしまった空のギター。
きっと、事故さえなければ行くはずだった場所に、今から行くんだろうな。
「わかったけど、邪魔はしないでよね」
「そんじゃ、夜のデートに行きますか」
夢ちゃんがお風呂から出る前に、私と空は静かにアパートを後にした。



