桜が咲く頃に、私は

学校を飛び出した私達は、スマホでこの辺りの救急医療機関を調べてそこに向かうことに。


病院に飛び込んでは、受け付けで広瀬の名前を出して、搬送されてはいないと言われる。


そして次の病院に向かうだけでもかなりの距離があって、病院を二つ回っただけでもう二時間が経過していた。


「あ、あの! 昨日、広瀬琥太朗って……」


祈るように入った三つ目の病院の受け付けでそう尋ねると、私と友紀の姿を見て、同じ学校の生徒だと理解してくれたのだろう。


「広瀬さんですね。先程一般病棟に移られたようです。新館の五階、511におられます」


それを聞いた瞬間、私と友紀は顔を見合わせて頷き、広瀬の部屋へと向かった。


エレベーターに乗って移動いていると、友紀が不安そうに口を開いた。


「本当に……入院してたね。で、でも、一般病棟ってことは……大丈夫だよね?」


それが、命に別条はないという意味でなら、多分大丈夫だと思う。


危ないなら一般病棟には移らないと思うから。


それでも、どの程度の怪我を指して大丈夫と言うのかということを考えたら、軽率なことは言えなかった。


「会って、それを確かめよう。何があったのか、教えてもらうんだ」