「私がいなくなったら悠はどうするの？」
「……それ、どういう意味？」
悠が震える目で私を見つめる。
怒ってるような、怖がってるような。そんな目。
「大学生とか社会人になった時の話だよ」
悠に人と関わって欲しい理由は沢山ある。
その中でも一番大きいのがこれ。
私達が離れた時のことが何より気がかり。
「私達が別々になったら悠はどうするの？今は同じクラスだから問題無いけど、二年生になってクラスが離れたら悠はやっていけるの？」
「……それは」
「それに、……もし私に彼氏が出来たら一緒に居られる時間も短くなるよ」
自分で言ってて恥ずかしくなってきたけど、私は本気だ。
悠だけじゃなくて、高校で出来た新しい友達とも遊びたい。
それにもう高校生なんだから彼氏もほしい！
でもそうなると二人の時間は少なくなって、私が他の人といる間悠は一人になる。
一刻も早く悠を私が居なくとも生きていける立派な人間にしないと！
