「こっこれ(はるか)くんに渡して下さい」

「え、でも」

「お願いします!」

「ああ、行っちゃった……」



悠宛の手紙もらうのこれで何回目かな。

多分、今回も私が悠の代わりに断らなきゃいけないんだろうな。
自分の事じゃないとはいえ、返事聞いて泣きそうになって走り去る女の子を見るのは結構辛いのに……。


そろそろ悠も自分で言えるようになってもらわないと。



佑紀(ゆき)ちゃん、……お昼」



おっと、問題の悠くんご登場。