相川くんはギャップに弱い

「待ってきいちゃん、ごめん。俺今日なんかおかしいや」

「いつもに増して扱いづらいです」

「大人しくするから隣歩かせて」



相川くんは脚が長いからすぐ追いついてきた。

今日の私は、相川くんの隣に歩いても違和感ないでしょうか。

少し自信はないけど、太陽みたいな眩しい笑顔を見たらどうでもよくなりました。



「……分かりました。とりあえず落ち着いてくださいね」

「うん、一周まわって冷静になったから大丈夫」



冷静になったと言う割にはそわそわして落ち着きがない。

……こんな相川くんを見たのは初めて。

着飾った私を気に入ってくれたみたい、よかった。



「相川くんは、ここに来るまで声かけられませんでした?」

「別に?大丈夫だったよ」



すっかり機嫌を治した私は普通に相川くんに話しかけた。

それにしても、こんな美青年がほっつき歩いてたら誰も頬っておけないと思いますが。

実際、女の人がチラチラこちらを見てますし。