お兄ちゃんはバイトを始めて高校に行きながら私を養ってくれてて
そして、大学にも受かって
お兄ちゃんはいい所行ってるのに私は、
水丘高校に行っちゃって申し訳ないと思ってたんだ。
でも、お兄ちゃんが
「俺のことは気にするな、高校だけは出とけって父さんが言ってた」
お父さん……ありがとう
でも、この高校に通ってなかったら
センパイには会えてなかったのかなって思って
「センパイ、ありがとうございます、出会ってくれ……て……うぅ〜」
「大丈夫か?ありがとうな!話してくれて」
そう言うと、先輩は親指持ってきて、何するのかと思ったら
「辛かったな!」
いつの間にか、私は、泣いてたらしい
親指で涙を拭ってくれて
先輩は、私の頭を撫でてくれて
「センパイ……。うっうぅ〜〜」
「大丈夫だ!落ち着くまで頭を撫でておくから」



