「はい。謝罪できてえらいですね」 「うっ!うぅっ、…… すいません」 僕が笑顔を作ってそう言うと彼女は目から涙を垂れ流しながら再度謝り、鞄を前に持つ。 なんだかな…… 僕は後頭部を搔く。 恥ずかしさやら何やらで顔を赤く染めた女子高生を家に連れ込む成人男性の図は端から見れば援―― なんとかに見えなくもない。 …… どうか通報されませんように。 そんな思いを込めつつ彼女を部屋に招き入れた。