彼女は日に日に笑わなくなった。


笑ったとしても表面的な無理して笑ったような笑顔。



僕は毎日自己紹介をした。


彼女は同じようなリアクションをする。









ある日の放課後、彼女は病室に居なかった。


机の上には”理へ”と書かれた手紙があった。


彼女は僕の名前の漢字知らないはずなのに...。



”理へ

今までありがとう。

さようなら。


例え君が私を忘れても  私が覚えてるから。”




それは僕のセリフだよ。

僕は彼女がすべて思い出したことを悟った。