指先から溢れるほどの愛を


「あっ、あのっ!それを了承する前に言っておきたいことが………っ」

「……ん、なに?」

「私、初めてではないんですけどレベル的にはたぶん初めての人とそう変わらないというか!しかも5年もブランクがあって………っ」

「優しくする」


言いながら愛おしそうに目を細めた坂崎さんは、私の頭を撫でる。


「そっ、それに胸もそんなに大きくないしっ!いろいろご期待に添えるかどうか………っ、」

「……ふはっ、なんの心配してんの。ミーコ。オレはミーコがミーコってだけでもう欲情してんの。大きいとか小さいとか関係ない。だから、触っていい?もう我慢できない」

「〜〜〜………っ!」


そのストレートな物言いに、ぶわっと顔が赤くなる。

色気を滲ませた余裕のなさそうな表情でそんなことを言われたら、もう頷かない訳にはいかない。

視線を泳がせながらも、私は何とか頷いた。

その瞬間、抑えていた情欲を解放した坂崎さんから濃密なキスがお見舞いされる。

今までとは比べ物にならないくらい濃厚なそれは、受け止めるので精一杯。

僅かに空いた唇の隙間から入り込んできた舌は私の歯列を舐め上げ、舌を絡め取り縦横無尽に動き回る。

坂崎さんの唇と舌から与えられる刺激はどれも極上で、こんな気持ちよさは今まで味わったことがない。

もうそれだけで果ててしまいそうになるくらい。