☆☆☆
全員で1度柏木家へと戻っている途中で、もう1体の地蔵を見つけることに成功していた。
その地蔵の顔を確認したかったけれど、背中を向けていて確認することができなかった。
もしもあれが慎也や美樹だったら?
そう思うと佳奈の心臓が早鐘をうち始めた。
地蔵がこちらに気が付いていない間に首を取ることがなによりも重要だ。
それは理解しているが、心が追いついていない。
あの地蔵の顔は慎也だったとき、そしてそれが切り離されたとき、自分は正気でいることができるだろうか。
あの夢の中で見てきたような絶望が現実のものになってしまうんじゃないだろうか。
せめて、さっきの地蔵を倒した結果を見届けてから、次の地蔵にであいたかった。
そんな、絶対に口に出せないようなことが脳内をグルグルと回る。
全員で1度柏木家へと戻っている途中で、もう1体の地蔵を見つけることに成功していた。
その地蔵の顔を確認したかったけれど、背中を向けていて確認することができなかった。
もしもあれが慎也や美樹だったら?
そう思うと佳奈の心臓が早鐘をうち始めた。
地蔵がこちらに気が付いていない間に首を取ることがなによりも重要だ。
それは理解しているが、心が追いついていない。
あの地蔵の顔は慎也だったとき、そしてそれが切り離されたとき、自分は正気でいることができるだろうか。
あの夢の中で見てきたような絶望が現実のものになってしまうんじゃないだろうか。
せめて、さっきの地蔵を倒した結果を見届けてから、次の地蔵にであいたかった。
そんな、絶対に口に出せないようなことが脳内をグルグルと回る。



