☆☆☆
「あったぞ!!」
明宏の声が聞こえてきたのは20分ほど経過したときことだった。
それまで佳奈と春香の2人は、石段を登ってこようとする黒い化け物3体を撃退した。
もしかしたら寺にいれば化け物が近づいてこないのかもしれないと考えていたけれど、その願いも虚しく砕け散ったのだ。
明宏の声に弾かれたように佳奈たちは建物の中へ入っていった。
床板は最初よりも多く外されていて、床下の土も随分深くまで掘られている。
その中に長細い木の箱が埋められているのが見えた。
木の箱にはなにかが書かれているけれど、これも劣化していて読み取ることはできなかった。
でも、箱の長さは十分に刀が入る大きさだ。
佳奈がそれを見た瞬間ゴクリと唾を飲み込んだ。
これで慎也を助けることができるんだ!
大きな期待と少しの恐怖が胸の中でせめぎ合う。
「あったぞ!!」
明宏の声が聞こえてきたのは20分ほど経過したときことだった。
それまで佳奈と春香の2人は、石段を登ってこようとする黒い化け物3体を撃退した。
もしかしたら寺にいれば化け物が近づいてこないのかもしれないと考えていたけれど、その願いも虚しく砕け散ったのだ。
明宏の声に弾かれたように佳奈たちは建物の中へ入っていった。
床板は最初よりも多く外されていて、床下の土も随分深くまで掘られている。
その中に長細い木の箱が埋められているのが見えた。
木の箱にはなにかが書かれているけれど、これも劣化していて読み取ることはできなかった。
でも、箱の長さは十分に刀が入る大きさだ。
佳奈がそれを見た瞬間ゴクリと唾を飲み込んだ。
これで慎也を助けることができるんだ!
大きな期待と少しの恐怖が胸の中でせめぎ合う。



