バンッ! と短い銃声がして煙の臭いが鼻を刺激する。
そっと目を開けると大輔が小さな穴から床下を覗いていた。
「ちょうどいい場所みたいだな」
穴の中からは佳奈が掘り返した穴が見えていた。
それから4人はあいた穴に鉄の棒を差し込み、力を込めて床板を外した。
床板はメリメリと音を立て、最後にはバンッ! と跳ね返るようにして外れていく。
そして人1人分のスペースを開けると、今度は明宏がスコップを用意してきた。
「鉄の棒もスコップも、どこから持ってきたの?」
あまりに用意がいいので佳奈が質問すると、寺の奥に物置小屋のようなものがあって、そこに瓦礫とともに置いてあったらしい。
そう言われて見ると棒もスコップも随分錆びて劣化している。
寺が賑わっていた頃には色々と使用されていたのだろう。
床下の土は湿っぽく、スコップの先についてくるようなものだった。
明宏と大輔は2人で交代しながら土を掘り起こしていく。
その間に佳奈と春香の2人は建物の外を警戒していた。
ここまで来て化け物たちに邪魔されてはかなわない。
「ねぇ佳奈」
「なに?」
そっと目を開けると大輔が小さな穴から床下を覗いていた。
「ちょうどいい場所みたいだな」
穴の中からは佳奈が掘り返した穴が見えていた。
それから4人はあいた穴に鉄の棒を差し込み、力を込めて床板を外した。
床板はメリメリと音を立て、最後にはバンッ! と跳ね返るようにして外れていく。
そして人1人分のスペースを開けると、今度は明宏がスコップを用意してきた。
「鉄の棒もスコップも、どこから持ってきたの?」
あまりに用意がいいので佳奈が質問すると、寺の奥に物置小屋のようなものがあって、そこに瓦礫とともに置いてあったらしい。
そう言われて見ると棒もスコップも随分錆びて劣化している。
寺が賑わっていた頃には色々と使用されていたのだろう。
床下の土は湿っぽく、スコップの先についてくるようなものだった。
明宏と大輔は2人で交代しながら土を掘り起こしていく。
その間に佳奈と春香の2人は建物の外を警戒していた。
ここまで来て化け物たちに邪魔されてはかなわない。
「ねぇ佳奈」
「なに?」



