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時間をかけて今まで起こったことを説明した佳奈は大きく息を吐き出した。


男も同じように息を吐きだす。


「あの地蔵さんたちの復讐ってわけか」


窓の外で現実に起こっている大惨事に男がつぶやいた。


「そうです」


「それなら友達を探す必要がありそうだな」


男はそう言うとおもむろに立ち上がり、部屋を出た。


どこへ行ったんだろうと視線をドアへ向けていると、すぐに男は戻ってきた。


その手にはもう1本猟銃が握られていた。


「これから外に出るなら、これを持っていけ。地蔵の体は硬いから一発じゃ仕留められないけど、手応えはあるはずだ」


大輔に銃を差し出す。


大輔はそれを大切そうに両手で受け取った。