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それから佳奈たち6人と智子たち5人は図書館へ来ていた。
郷土資料のコーナーへ向かい、持ち出し禁止のファイルを開く。
ファイルのクリップを開いて、佳奈はそこに新たなページを挟んだ。
自分たちが経験したことを忘れないうちに書き記したものだ。
それは膨大な寮に及んでいたが、どうにかファイルに止めることができた。
「このファイルはこうして更新されていくのかもしれないな」
明宏が呟く。
きっと、そうなのだろう。
自分たちが知らない間に地蔵のイケニエが生まれ、そして戦ってくれているかもしれない。
それをこうして残しておくことで、自分たちも知ることができる。
「もしも地蔵を倒すことができなかったらどうなってたんだろう」
図書館の外へ出てから美樹が呟く。
「この街は壊滅して、人は元には戻らない」
智子が答えた。
それから佳奈たち6人と智子たち5人は図書館へ来ていた。
郷土資料のコーナーへ向かい、持ち出し禁止のファイルを開く。
ファイルのクリップを開いて、佳奈はそこに新たなページを挟んだ。
自分たちが経験したことを忘れないうちに書き記したものだ。
それは膨大な寮に及んでいたが、どうにかファイルに止めることができた。
「このファイルはこうして更新されていくのかもしれないな」
明宏が呟く。
きっと、そうなのだろう。
自分たちが知らない間に地蔵のイケニエが生まれ、そして戦ってくれているかもしれない。
それをこうして残しておくことで、自分たちも知ることができる。
「もしも地蔵を倒すことができなかったらどうなってたんだろう」
図書館の外へ出てから美樹が呟く。
「この街は壊滅して、人は元には戻らない」
智子が答えた。



