☆☆☆
「慎也の首は私が取る」
街の中を歩きながら佳奈は言った。
何体か地蔵の首を取ったときから、そう決めていたのだ。
「できるのか?」
前を歩く大輔が聞く。
佳奈は大きく頷いた。
いざ慎也の首を持つ地蔵が目の前に現れたら、そのときは怯んでしまうかも知れない。
それでも自分でやる覚悟はできていた。
そんな佳奈を見て大輔は刀を差し出してきた。
「私が持っていていいの?」
「最後の1体は慎也だ。お前が持ってろ」
佳奈は頷き、恐る恐る両手で刀を受け取った。
ずっしりと重たいそれは人の血を吸ってきたと思わせる、不気味は雰囲気を放っている。
手に持っているだけで気分が重たく沈んでいきそうで、佳奈は背筋を伸ばした。
「こんなのを振り回してたんだね」
「慎也の首は私が取る」
街の中を歩きながら佳奈は言った。
何体か地蔵の首を取ったときから、そう決めていたのだ。
「できるのか?」
前を歩く大輔が聞く。
佳奈は大きく頷いた。
いざ慎也の首を持つ地蔵が目の前に現れたら、そのときは怯んでしまうかも知れない。
それでも自分でやる覚悟はできていた。
そんな佳奈を見て大輔は刀を差し出してきた。
「私が持っていていいの?」
「最後の1体は慎也だ。お前が持ってろ」
佳奈は頷き、恐る恐る両手で刀を受け取った。
ずっしりと重たいそれは人の血を吸ってきたと思わせる、不気味は雰囲気を放っている。
手に持っているだけで気分が重たく沈んでいきそうで、佳奈は背筋を伸ばした。
「こんなのを振り回してたんだね」



