3人組は佳奈たちが帰るまでずっと、捕まえた化け物を拷問していたのだ。


きっと今もそうやって楽しんでいるのだろう。


少し、趣味が悪すぎる。


「あいつらはイケニエについても知っていた。知識はあると思う」


「そうかもしれないけど……」


それでもまだ佳奈は納得できなかった。


彼らがなにを考えているのかわからないけれど、信用できる人間じゃないことだけは確実だ。


そんな彼らの言葉に踊らされるなんてまっぴらだった。


このまま話しを続けていけばきっとお互いにヒートアップしてしまう。


そう考えた佳奈は一度落ち着くためにリビングを出た。


そのまま眠ってしまっても良かったのだけれど、とても落ち着いて眠れそうにない。


体は疲れていても脳は完全に起きてしまっていた。


仕方なく慎也の部屋に向かった。


宝箱を開けるときみたいにそっとクローゼトを開く。


「慎也。私達これからどうしたらいい?」