帰宅してきた佳奈たちはみんな無言でうつむいていた。


今見てきた光景は未だに信じられず、あの3人の奇行を思い出す度に重たいため息が出た。


「今日もきっと新しい首がつくよ」


呟くように言ったのは春香だった。


その声には怒気が含まれている。


彼らの行為を見て完全に怒ってしまったようだ。


自分たちのときは死にものぐるいで首を探したのに、彼らは酒盛りをして楽しんでいたのだ。


思い出すだけで佳奈も腸が煮えくり返ってくるようだ。


「奴らの言葉が本当だったとしたら、5体分の首がついたときこの街は壊滅する」


明宏が真剣な表情で言った。


「奴らの言葉を信じるの?」


佳奈は驚いて聞き返した。


とても信用できる相手だとは思えなかった。