しかしその声は少しだけ震えていた。
目の前にいるのは自分たちと同じ人間なのに、黒い化け物のように見えてきてしまう。
そのくらい、彼らの考え方が理解できなかった。
「その地蔵についた首は友達のものでしょう? なんとも感じないの?」
今まで黙っていた春香が一歩前で踏み出して声を発した。
彼らの好き勝手な言動を我慢してきたけれど、ついに我慢しきれなくなったようだ。
「あぁ友達だ。だからなんだよ?」
「なんだよって……」
春香はそのまま言葉を失ってしまった。
首を無くした友達を放置していいのかと思ったけれど、そんな話しは通用しないのだとわかってしまった。
この3人組からすればこれは本当にただのゲームでしかなくて、リアルではないのかもしれない。
あんな夢を見させられているはずなのに、自分たちとは根本的に違いすぎる。
「もういい。話してても無駄みたいだから帰ろうよ」
春香が明宏へ向けて言う。
しかし明宏はすぐに動こうとはしなかった。
目の前にいるのは自分たちと同じ人間なのに、黒い化け物のように見えてきてしまう。
そのくらい、彼らの考え方が理解できなかった。
「その地蔵についた首は友達のものでしょう? なんとも感じないの?」
今まで黙っていた春香が一歩前で踏み出して声を発した。
彼らの好き勝手な言動を我慢してきたけれど、ついに我慢しきれなくなったようだ。
「あぁ友達だ。だからなんだよ?」
「なんだよって……」
春香はそのまま言葉を失ってしまった。
首を無くした友達を放置していいのかと思ったけれど、そんな話しは通用しないのだとわかってしまった。
この3人組からすればこれは本当にただのゲームでしかなくて、リアルではないのかもしれない。
あんな夢を見させられているはずなのに、自分たちとは根本的に違いすぎる。
「もういい。話してても無駄みたいだから帰ろうよ」
春香が明宏へ向けて言う。
しかし明宏はすぐに動こうとはしなかった。



