一体なにに躓いたんだろう?


明かりをつけて地面を照らしたとき、半円形のものが土から突き出しているのが見えた。


石にしては大きく、岩と言ってもいいくらいの大きさがある。


しかし岩にしてはツルリと丸くて、まるで川の流れて削られた小石を彷彿とさせる形状をしていた。


けれどこの周辺に川はない。


ハッと息を飲んで佳奈はその場に這いつくばった。


懐中電灯を横に置いて岩を照らし出す。


素手で岩の表面を擦ってみると余計な汚れがおちて乳白色のソレが姿を現したのだ。


「あった!!」


思わず周囲に響くほどの大きな声を出してしまった。


他の3人が急いで駆けつけてくる。