「うん……」


2人は地蔵の首についてしまった慎也と美樹に視線を向けた。


そこには大切な人たちの首がある。


それは春香にとっても同じことだった。


「だから、ガイコツを探し出すことだって当然のことなんだよ」


「……ありがとう春香」


春香と気まずくなり、1人で頑張らないといけないと思っていた。


でも違ったんだ。


これから先も同じように気まずくなることがあるだろう。


けれど、それでも一緒にいるのが自分たち6人なんだと再確認させられた。


「じゃあ行こう。早くしないと真夜中になる」


明宏に急かされて、2人は我に返った。


次は空き地を探す番だ。


人数も道具もあるけれどそう簡単には見つからないだろう。


「わかった、行こう」


佳奈はそう言い、あるき出したのだった。