ただ、佳奈1人では探せなかったのだ。


佳奈は3人へ向き直り、ひとりひとりを見つめた。


「みんなお願い。私と一緒にガイコツを探してほしいの!」


頭を下げてそう言う佳奈に面々は顔を見合わせた。


そして春香が一歩前に踏み出した。


「顔を上げてよ佳奈」


優しい声で言われて、佳奈はゆっくりと顔を上げる。


春香は声と同じ優しい笑みを浮かべていた。


「そんなの、お願いすることじゃないよ。私達、佳奈の味方なんだから」


「春香……」


自分は春香の手を振り払ってしまったのにと、また胸に苦い気持ちが湧き上がってくる。


春香はそんなこともお見通しだという様子で佳奈の手を握りしめた。


「確かに私と大輔は無事だったけど、だからって慎也や美樹がこのままでいいとは思ってない。いいわけがないよね?」