「一旦慎也の家に戻ろう。それからしっかり眠るんだ」


「でも……」


佳奈もゆっくり休んだ方が良いとは思っていた。


けれどここまでわかってきたので気持ちが先に急ぎ始めていた。


「大丈夫。夜中の1時なったら起きるんだから」


明宏はそう言って決意した表情を浮かべたのだった。