慎也の家に帰宅した後も、彼らのしたことがまだ信じられなかった。


あれこそ一番の悪夢ではないかと思えるくらいだ。


「いくらこの街の人間に恨みがあるって言っても、性格が悪すぎる!」


春香はさっきから苛立ったようにリビングの中を歩き回っている。


大輔に銃口が向けられたことに相当腹を立てている様子だ。


もしもあのと猟銃が発砲されていたら?


佳奈もそればかりが頭の中に浮かんできてしまっていた。


でもとにかく、今回は誰も傷つくことなく戻ってくることができたのだ。


それだけが救いだった。


「このままじゃ5体目にも頭がついてしまうな」