松浦くんが描いていた絵は、私たちと同じ制服を着た女の子がキャンバスに海の絵を描いている絵だった。
でも女の子は後ろ姿で顔は見えない。
それなのに私だと思った理由はみっつある。
ひとつめは髪の毛の長さ、髪型が同じだったから。
ふたつめは部員の中で海の絵を描いているのは私くらいだから。
みっつめは……
女の子の足元に描かれているかばんについてるキーホルダーが、松浦くんにもらったものにそっくりだったからだ。
彼からもらって以来、私のかばんにずっとつけてある。
もちろん今も。
カエルのキーホルダーを見たあと松浦くんに視線をうつす。
いつもなら絶対軽口を叩いてくるのに一言も話さない。
もしかしなくても自意識過剰だった……?
私じゃないのに私だと反応してしまったのならとんでもなく恥ずかしいし申し訳ない。
謝ろうと思ったとき、松浦くんが先に口を開いた。
「……っお前だよ」
「え?」
「だからっ、中西美波で間違いないって言ってんだよ!」
口調はいつも以上にトゲトゲしいのに、耳が赤くて全然怖くない。
ていうかなんでキレ気味なの。
そんな言い方するなら私だって同じように返してやる。
そう思うのに。
でも女の子は後ろ姿で顔は見えない。
それなのに私だと思った理由はみっつある。
ひとつめは髪の毛の長さ、髪型が同じだったから。
ふたつめは部員の中で海の絵を描いているのは私くらいだから。
みっつめは……
女の子の足元に描かれているかばんについてるキーホルダーが、松浦くんにもらったものにそっくりだったからだ。
彼からもらって以来、私のかばんにずっとつけてある。
もちろん今も。
カエルのキーホルダーを見たあと松浦くんに視線をうつす。
いつもなら絶対軽口を叩いてくるのに一言も話さない。
もしかしなくても自意識過剰だった……?
私じゃないのに私だと反応してしまったのならとんでもなく恥ずかしいし申し訳ない。
謝ろうと思ったとき、松浦くんが先に口を開いた。
「……っお前だよ」
「え?」
「だからっ、中西美波で間違いないって言ってんだよ!」
口調はいつも以上にトゲトゲしいのに、耳が赤くて全然怖くない。
ていうかなんでキレ気味なの。
そんな言い方するなら私だって同じように返してやる。
そう思うのに。



