家に戻るとすでにすべてを理解した大輔が待っていた。


朝になっても誰も戻ってこず、美樹の体を確認しても首が戻っていなかったので、今回も探し出せなかったのとわかったようだ。


「美樹の体は客間の押し入れに入れておいた」


大輔の言葉に明宏はまた泣き出してしまいそうな顔になったが、今度は涙を見せなかった。


地蔵の前ですべて出しきったようだ。


押入れに入れられている美樹の体を確認してみると、慎也のときと同じように鼓動を繰り返している。


ちゃんと生きているのだ。


ただ、首を切られたと言うだけで。


このありえない減少にもそろそろ体と心が馴染んできてしまいそうで、そんな自分たちがこわかった。


「どんどん人数が減っていくね」