黒い化け物はピクピクと痙攣して、やがて動かなくなった。


「まだ生きてるかもしれない」


佳奈にそう言われ、呆然としていた明宏は我に返った。


落としてしまったバッドを握りしめて、倒れている化け物へ向けて振り下ろしたのだった。