首取り様2

後はその通りに発射すれば、景品をもらうことができる。


今明宏の目に黒い化け物は景品のひとつのように見えていた。


あの景品を絶対に取ってやる。


そんな気持ちで舌なめずりをする。


黒い化け物が角を曲がりきり、こちらの存在に気がついた。


距離を詰めるのは一瞬。


瞬きは厳禁。


黒い化け物がこちらへ向けて一歩踏み出した瞬間、明宏はナイフを投げた。


ターゲットまでの起動は完全にできあがっている。


ナイフはその起動に乗って真っ直ぐに飛ぶ。


風もない、邪魔のない空間では面白いほど思ったとおりに飛んでくれる。


ナイフは先程と同じように黒い化け物の胸部に突き刺さった。


「やった!!」