首取り様2

と、黒い化け物が動いた。


まばたきの速度で距離を詰める。


しかし明宏はしっかりと目を見開いてそれを見逃さなかった。


黒い化け物が動いた瞬間手にしていたナイフを、化け物めがけて投げつけた。


ナイフはヒュンッと風を切り、まっすぐに化け物へ向かって飛んでいく。


そして化け物が明宏たちの前に辿り着くよりも早く化け物の胸部に突き刺さっていた。


化け物の動きが鈍くなり、その場に膝をつく。


「今のうちに行け!」


後ろの2人に叫ぶ。


2人はその言葉に従い、明宏の横を通り抜け化け物を通り過ぎて逃げ出した。


明宏は2人が安全な場所まで移動したことを確認すると、膝をついている化け物へと近づいていった。