失敗すれば美樹もああなるんだ。
石の頭になって、地蔵にくっついてしまう。
そして体だけは生き続ける。
想像するだけで寒気がして、1度強く身震いをした。
絶対にそんなことにはさせない。
美樹だけは、絶対に!
歩調が少し早くなったとき、前方からユラユラと揺れて近づいてくる黒い影が見えた。
それは夜の闇よりももっと黒く、手が刃物のように長く鋭利になっている。
黒い化け物だ!!
咄嗟に悲鳴がほとばしりそうになったが、どうにか押し込めた。
「どうしたの?」
黒い化け物の存在に気がついていない春香が、急に足を止めた明宏に向けて聞く。
明宏は答えずにポケットに入れておいたナイフを抜き取った。
その仕草で察した春香と佳奈は、同じように包丁を取り出して両手できつく握りしめた。
明宏の額に汗が流れていく。
ジッと黒い化け物を見つめる目が細められる。
周囲は物音ひとつせず、自分の呼吸音だけが聞こえてくる。
石の頭になって、地蔵にくっついてしまう。
そして体だけは生き続ける。
想像するだけで寒気がして、1度強く身震いをした。
絶対にそんなことにはさせない。
美樹だけは、絶対に!
歩調が少し早くなったとき、前方からユラユラと揺れて近づいてくる黒い影が見えた。
それは夜の闇よりももっと黒く、手が刃物のように長く鋭利になっている。
黒い化け物だ!!
咄嗟に悲鳴がほとばしりそうになったが、どうにか押し込めた。
「どうしたの?」
黒い化け物の存在に気がついていない春香が、急に足を止めた明宏に向けて聞く。
明宏は答えずにポケットに入れておいたナイフを抜き取った。
その仕草で察した春香と佳奈は、同じように包丁を取り出して両手できつく握りしめた。
明宏の額に汗が流れていく。
ジッと黒い化け物を見つめる目が細められる。
周囲は物音ひとつせず、自分の呼吸音だけが聞こえてくる。



