首取り様2

窓から太陽の光が差し込んでいてベッドを照らし出している。


ベッドの布団には膨らみがあるが、頭だけが出ていない。


一見すると頭まで布団に潜り込んでいるようにも見えた。


けれど近づいてみると布団の膨らみから首の断面が見えていた。


更に近づいて行くと微かな血の匂いもしている。


大輔は布団の上から慎也の腹部辺りに触れてみた。


布団の上からでもそこがちゃんと上下しているのがわかった。


「本当に生きてやがる」


呟いて思わず笑みを漏らす。


病院にいたとき、慎也はこのまま死んでしまうんじゃないかと思っていた。


一刻も早く病院から帰ってきて、慎也がどうなったから確認したかった。


「なんだよお前、ちゃんと生きてんじゃん」


いつものように軽口をたたき、慎也の肩を叩く。


普段なら『なんだよ、生きてちゃ悪いかよ』といった軽口が帰ってくるけれど、今はなんの返事もない。